Urban Transport Engineering & Planning Lab. Nagaoka University of Technology

長岡技術科学大学 都市交通研究室

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交通需要マネジメント施策とその効果

交通需要マネジメント(TDM:Transportation Demand Management)とは,車の利用者が交通行動を変更するように促すことにより,都市・地域レベルの交通混雑を緩和する手法の体系であり,円滑な交通流の実現により,環境の改善,地域の活性化も図られる.主なTDM手法には,相乗り(カープール),パーク&ライド,公共交通機関の利用促進,フレックスタイム・時差出勤,駐車マメジメントなどがあり,企業,商店,住宅団地などで組織を結成して実行することが有効です.  地方都市におけるTDMを考慮した交通計画の策定プロセス,及びTDM手法の導入可能性や効果分析について研究を進めています.非集計モデルや個人モデルを適用して,パーク&ライド,バス専用レーン,フレックスタイム・時差出勤等の利用者数を推定し,都市交通全体や公共交通事業の収支に及ぼす影響を予測する手法を開発しています. さらに,長期的に交通負荷の小さな都市づくりを進めるには,自動車利用を強制することが少なく,公共交通機関を低コストで効率的に運営できる都市形態に改造することが求められていることから,都市形態改変と交通需要の関係をモデル化するために,地理情報システム(GIS:Geographic Information Systems)と交通計画モデルを結合した地域モデルの開発を進めています.

Paramicsによる3D交通シミュレーション

  Fig. Paramics*による3D交通シミュレーション
  *Paramicsは社会システム(株)が販売するパッケージソフトです。

アジアの交通混雑

       Fig. 東南アジアの交通混雑



 

ITS技術の活用方策と効果分析

最先端の情報通信技術を利用して,交通事故,渋滞等の道路交通問題の解決を図るITS(Intelligent Transport Systems,高度道路情報システム)が実用化されつつある.ビーコン情報を利用した信号制御方法,ETC(Electronic Toll Collection,自動料金収受システム)を活用した道路整備方策,自動運転システムが導入された場合の効果分析に関する研究を行っています.

地域ロジスティクスの効率化析

地域内の物流,貨物輸送は,主に貨物車によって担われており,産業構造の高度化や生活の多様化に伴い,小口多頻度,ジャスト・イン・タイム(JIT),無在庫管理等が進展し,物流からロジスティクスへと変遷してきました.一方,貨物車輸送は,交通渋滞の悪化,大気汚染や騒音など環境汚染,エネルギー効率の低下といった問題に直面しています.荷主,物流事業者,貨物車ドライバーの行動分析やそのモデル化を行うことにより,ロジスティクス経営の進展や各種物流政策の導入が,都市の土地利用,交通,環境に及ぼす影響を定量的に評価する研究を進めています.

貨物車サイズ別シェア

    Fig. 貨物車サイズ別シェア(道路交通センサス)

サスティナブルな都市地域をめざす構想計画

地球温暖化問題を主要な契機として,持続可能な,サスティナブルな都市地域(Sustainable City -Region)を目標とした構想計画が主に欧米で検討されており,日本国内でも注目されています.当研究室では,長岡都市圏を対象として,土地利用・交通という空間計画と,地域エネルギーの需要供給,廃棄物処理,環境計画などを統合した長期的な地域構想を策定し,あわせてその手法を開発するための研究を行っています.地域レベルでの二酸化炭素排出量の推定,その削減対策の検討などの研究に取り組んでいます.

自然災害への社会的対応策

自然災害から地域や住民を守るための対策は,従来はハード面を中心として進められてきました.しかし,ハード対策にはある一定の限度を認めざるを得ず,地域の安全性の確保には,災害の発生を前提としたソフト面での社会的対応によって被害の軽減を図っていくことが求められます.主に水害,震災を対象に,災害情報伝達の環境整備や住民避難の誘導策,災害リスク認識,災害リスク管理等をキーワードに,社会的な対応による被害軽減策のあり方を,災害に対峙した「人」の科学である災害社会学や災害心理学,ミクロ経済学などの視点を踏まえ研究を行っています.

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